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第二番 岩殿寺 ~快哉~

杉本寺で頂いた札所めぐりの地図に次の寺までの道のりが書いてあり、さくら道という名の道路をバスで行くらしかった。距離はあるが歩けないことも無さそうである。4月の初めであり、まだ桜も残っているかもしれなかったので歩いてみることとする。

さくら道に入ると、そよと吹く風に薄桃色の花弁が舞い散っていた。満開の桜も美しいが、散り際もまた風情がある。時折強く、また優しい表情を見せる春風に吹かれながら、岩殿寺へと歩を進める。

寺は閑静な住宅街を抜けた所にあったが、趣は深山幽谷を感じさせる。古い山門を潜ると石段が続き、かなりの数と思われたが、困難を乗り越えて行くところが巡礼らしい。喜びを噛み締めつつ一段ずつ登って行く。山上に着くと観音堂、裏手に回ると十一面観音が安置される岩窟があり、寺名の由来となっている。

帰り道、ふと遠方に目を遣ると、逗子の海を眺めることが出来た。良い眺望を得ることが出来たのは、長い石段を登ってきたから。苦労した後の喜びはひとしおである。近年、癒しや安らぎを求める人は多く、そのこと自体を否定するつもりは無いが、快さというものはそれなりに汗をかいてこそ得られるものだと思う。

参拝を終えると巡礼者に道を尋ねられた。分かる範囲で教えて差し上げたが、人様の役に立てるということは嬉しい事である。岩殿寺での巡礼は、喜びとは、幸せとは何かということを考えさせられた。学ぶことの多い旅であることを感じつつ、再度鎌倉の寺を目指す。


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