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第二十八番 龍正院 -守護-

田園地帯を走る電車を降りると殊の外暖かく、日和に恵まれたことに感謝する。龍正院に至る道を歩いていると、この地が広く豊かな農作地帯であることを実感する。

入口に着くと注連縄が架かる茅葺の仁王門が目に入る。注連縄はこの地の人々が藁を持ち寄り、龍正院の龍になぞらい蔦を絡ませた物で、龍が山を守っていることを表している。簡素だが端麗な仁王門は室町建築の貴重な遺構である。

門内の仁王像は筋骨逞しく、享保年間には門前一帯が火事になった時に念仏堂の屋根に上り、団扇で大火を扇ぎ返して寺域を守る活躍をした。暗がりの中の仁王像を眺めていると、像の背後に非常ベルらしきものがあるのに気付いた。現代では非常事態となると仁王がベルを鳴らすことになっているのだろうか。守護のあり方も時代と共に変わり行くのかも知れない。

八間四面の朱塗りの本堂は広壮。欄間の彩色も華やかである。境内には宝篋院塔や芭蕉の句碑、銀杏や欅の大木が在り、古刹の雰囲気を深めている。夫婦松の巨木を楽しんでいると、丁度散歩をしている老夫婦が通りかかり良い絵となった。

開放的で明るい境内で過ごす時間は気持ちよく、心も暖かくなる一時であった。

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