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2005年5月

甘い夢、海の掟

カブトエビ観察、およそ1週間が経過。

節子は体長約2cm強に成長。旺盛な食欲は相変わらずで、餌を求めて泳ぎ回っている。生まれたばかりのころは水中をぽよぽよと漂っていた節子だが、体をぶりんとくねらせて行方を変える様などは今やすっかり大人の雰囲気である。本来は1週間で約1cmになるはずなのだが、その成長の早さは通常の倍以上である。

可愛そうなのは、共に暮してゆくはずだった二人の妹、澄江とカトリーヌがすでにいないことだ。二人はある日、急にいなくなった。何の痕跡も残さずに。どこへ消えてしまったのだろうか。三姉妹で仲良く素敵に歳を重ねて行くというのは甘い夢だったのか。

しかし、節子の食欲は止まることを知らない。餌の量も気持ち多めにしてみようか。餌をやりながら、ふと次女澄江の名前の由来について考えていた。そう、餌のやりすぎで水が汚れないようにという思いがあったんだ。わかってるよ、澄江。君のことは忘れない。そして、一番賢く、姉達の泳ぎを懸命に真似ながら頑張っていたカトリーヌ、君の思いもきっと節子の中で生き続けることだろう。

海の掟には人の感傷を受け容れる余地は無く、そこは、ただ強い者のみが生き残っていく世界なのだ。今後は節子の生命の力を見ていこう。

ありがとう。愛し君たち。

カブトエビとの日々、4日目。水槽を眺めると、1mmぐらいになった長女の節子がスイスイと泳いでいる…と思ったのだが。水面の方から、更に大きいエビさんが舞い降りてきた。え?こっちが節子か。さっきのは次女の澄江だったの?あらまぁ…。

ごめんね。名前をまちがえて。でもね、だって君達の成長が早いんだもん。日々成長していく子たちの姿に驚きながらも嬉しい気持ち。ありがとう、愛しい子たち。

そんな事を思いながら子どもたちを眺めていると、突然澄江が泳ぐのをやめてその場で停止した。おやおや、どうしたの?と思うや否や、ぶるるんと震えると皮を脱いで、また泳ぎ始めた。ははぁ。こうして大きくなっていくんだね。なるほど。

末っ子のカトリーヌも順調に育ってるみたい。よしよし。しかし、上二人との体長の差は大きいな。それだけ成長が早いということか。澄江がカトリーヌとじゃれているように見える場面があったが、遊んでいるというよりは澄江が攻撃しているようであり、ちょっと心配。仲良く暮しておくれよ。

華麗なる姉妹

カブトエビ観察3日目。節子と澄江が水槽をぴょこぴょこ泳いでいる。澄江よりひと回り大きい節子は小さいながらもすでに優雅さを身に付けているような余裕の泳ぎ。妹が出来てから、姉としての自覚が芽生えたのだろうか。

姉妹二人で仲良く過ごしておくれ。と思って眺めていると…なんと、底の方にもう一匹小さいエビちゃんが。あらら急展開。三姉妹夏物語の予感。お、やっぱり生まれたての子は愛らしいね。

ん…カワイイ…。

えっと、末っ子の名前は「末子」でいいか。いやいや、でいいかとは失礼だな。ちゃんと愛情込めて名前を付けてあげよう。なんか上二人の名前は地味すぎるような気がするな。モダンな名前はないものかしら。和風にこだわることはないんだしな。じゃ洋風?例えば?カトリーヌとか?なんかお上品すぎないかい?ん、でもなんか他に思い浮かばないやね。まぁ慌ててつけることはないか。もうちょっと考えてみよう。

そんなご主人の気も知らず、三姉妹は水槽の中を元気に泳ぎまわっている。さてさて、どうなりますことやら。子どもたちのおてんばぶりに、思わず微笑んでしまう今日の日なのでありました。

節子の春

カブトエビ観察2日目。水槽を覗いたが、誰もいない。節子は?節子は何処?

水面の辺りをよくよく見ると、いた。昨日よりひと回り大きくなっており、長くなった尻尾が小刻みにピクピク動いている。体長は0.5mm位だがすでにカブトエビの形である。節子は栄養が染み出ているウッドチップを突付いていた。少しの間突付くと、他のチップの所に移動し、また突付き始める。自分自身の生命の開花を喜ぶように動き回り、この世の春を謳歌しているようだ。

ん…カワイイ…。

お?水槽を眺めていると、小さいエビちゃんがもう一匹いることに気付いた。おやおや節子、妹ができたね。節子ももうおねぇちゃんだ。しっかりしないとね。

そうそう、妹にも名前を付けないと。ん~、餌をいっぱいあげて丸々と大きくなってほしいから「丸子」「鞠子」とかいいかな。いや、まてよ。餌をやりすぎると水が汚くなるんだっけ。今はすでにセットしたチップと栄養素だけで生活するんだった。水はきれいにしておかないとね。

妹の名前は「澄江(すみえ)」にした。

OH!MY BABY!

カブトエビの卵を水槽に入れてからおよそ24時間後、水槽の中を覗いてみる。一瞬何もいないかと思ったのだが、白い玉のようなものが。ん?えっと、これは…?よく観てみると、動いているようだ。小さい尻尾もついている。さらに観ると、どうやら餌を求めて彷徨っているような動き。誰も教えていないというのに…。

ん…カワイイ…。

新しい生命の誕生につい微笑んでしまう。しばらく眺めた後、せっかくだから名前をつけてあげよう、と思った。ん?名前?ぜんぜん考えてなかったな。どうしよう。

名付けるといえば…「お前の名はオーマ!」というナウシカの台詞が思い出される。そこから戴いて「オーメ」「オーミ」とか思ったが、なんかご当地限定みたいな感じがしたのでやめた。ん~、名前を付けるのって意外とむずかしいね…。

結局、「節子(せつこ)」にした。

カブトエビはじめました。

先日スーパーで買い物をしていたら、カブトエビ飼育キットなるものが目に入った。箱のデザインの雰囲気からしてお子さまの自由研究に向いているようだったが、パッケージの写真の成長したエビちゃんの目がちょっとかわいかったので、おもわず買ってしまった。

家で飼育の準備をしながら「小さくてもやっぱりかけがえのない生命だよなぁ。気軽に買っちゃってよかったのかな…。」と思ったが、大切に可愛がることを決めてセットした。水槽に汲み置いた水を入れ、ウッドチップと栄養素を加え、3時間待った後に卵を入れる。1~3日で孵るとのこと。久しぶりのワクワク感を感じつつ、しばし待つこととしよう。

松樹千年翠

桜の花は美しいから好き。チューリップもコスモスも可愛いね。気高く咲いて美しく散る薔薇の花もいいな。花は、きれいに咲いて、潔く散っていく様がまた美しかったりするんだな。

でも…。雨や風雪に耐えて、いつでも心を落ち着ける緑を保ち続けている松の強さ、そして美しさと言ったら。

人生には良い時もさえない時もあるけれど、自分の中にいつでも必ずある生命の力を信じていきたい。

shoujyu3しょうじゅせんねんのみどり。

脚下照顧

先日転勤になってからというもの、何かと気忙しく、自室の掃除が疎かになってしまっていた。気付けば本や小物が部屋に散乱。久々の休日に掃除に取り掛かろうとしても、あまりにも片付けどころが多く、どこから手をつければいいものやら…という状態。

ふと玄関を見ると、靴があちこち様々な方を向いている。そこで、とりあえず靴をそろえてみる。すると、よし、片付けていこう、という気になってきた。

やることはいっぱいあるけど、進んでいくのは、まず足元を整えてから。ま、ぼちぼち、一歩一歩ですな。

kyakka2きゃっかしょうこ。

一心

issin2いろいろあっても、
いろいろあるから、
とにかく目の前のことを
一心にやっていくしかないんです。
行動することでしか道は開かないんです。

「魯山人の宇宙」

横浜そごうで「魯山人の宇宙」展をやっていたので見に行った。特別な思い入れがある訳ではないが、北大路魯山人という人とその作品にちょっと魅かれるものがあった為。美食家で、自ら多くの芸術的な食器を作った陶芸家…という位のイメージしか持っていなかったのだが、陶芸を始めたのは40代になってからで、若い頃は書家を目指し、石などに字を刻んで印章を作る篆刻をやっていたとのこと。

しかし、遅いスタートであるにも拘らず、彼の美意識が具現した陶芸の作品群はかなり見応えあり。瀬戸、織部、志野などの特性を散りばめながらも独自の世界を表現しており、見飽きることがない。この食器にどんな料理を盛り付けたら美味しそうだろうか、と想像するのも楽しい。

織部花器、九谷風鉢、染付魚形向付等々…いずれも魅力的。いろいろある作品の中でどれが一番印象に残ったか考えたのだが、一つに絞ることは出来なかった。人と食事に行って「今日何食べる?」と聞いた時に、「んー、決められない。何でもいい~。」という答えが返ってきて困ってしまうことがあるが、やはり魅力的なものの中から一つを選ぶというのは至難なのである。たとえが稚拙か。

思うに、彼の作品の集合体が一つの作品であり、その空間が宇宙なのかもしれない。そして一つひとつの作品の中にも彼の宇宙があるに違いない。人間が表現するもの、その中には常にその人の宇宙があるのだろうか。

…あなたは何を表現している?…あなたの宇宙はどんな宇宙?

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